21 1 / 2012

5合目発想

こないだテレビに倉本聰さんが出てました。

倉本さんの話で印象的だったことがあるので紹介しますね。
まずひとつはこれ。

「日本という名のスポーツカーにはブレーキとバックギアがない。
止まることも、ましてや後戻りすることなんてできない」

戦後の日本はとにかく這い上がることだけを考えてきたので
とにかくアクセルをベタ踏みして猛スピードで飛ばしてきたし
それが評価されたのも事実なんですけど、
道路状況が悪くなっているのに同じスピードでは進めないし
ましてや道をまちがってるかもしれない可能性も出てきたので
ときにはバックしてでも正しいルートに変更する勇気も必要。

あと日本という国もそうなんですけど、
会社にもいえることですし、個人の年収にもいえますよね。
売上は上がりつづけなきゃいけないとか
年収はずっと増えつづけるとか、
勝手な思い込みを、当然のように信じてるところはないですか。

もうひとつはこれ。

「富士山に登ったことがある人は多いけど、
ほとんどは5合目から登ってる。
それは富士山に登ったことになるのか。
この“5合目発想”の功罪があるんじゃないか」

ぼくはこっちのほうがぐっときました。
倉本さんはもっと考え方があわない人だと思ってたけど、
そうでもないんだって驚きました。

レトルト、インスタント、たしかに便利なんですけど
それは料理をつくったことになるんだろうか。
現代社会は「あとはこれをするだけでオッケー」という
過保護なまでのやさしさに溢れていて、
それがときに「サービス」や「おもてなし」として
賞賛されるわけですけどほんとうにそうなんでしょうか。

バーベーキューするときに炭セットや着火剤をつかえば
すぐに火もつくし、お手軽なんだろうけど、
森で小枝を拾ったり、薪を割るところからやるから
楽しいんじゃないのかな。

最初のめんどくさいところをちゃんとやる、
大変さとちゃんと向き合うということを
避けてばっかりいちゃダメなんじゃないのかなと
倉本さんの話を聞いて思いました。
基本とか基礎をすっ飛ばしてるというか。

まあだからといって麓から富士山に登ったりしないですけどね。

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